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第26章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 3
そして、羽虫が屋敷内をうろついている。
封印し、閉じ込めた一族の・・・末裔である奴ら。何匹かは息の根を止めて、死体を隠したけど。
「邪魔だな・・・」
何故か、均の気配も消えている。
寝返った、だろうか。
「それはそれで、殺しがいはあるけど、さ」
絢乃の目に均を映すのがどうも、気分が悪い。均は飄々としているが、絢乃にだけは良く構う。
一族や親戚というものを嫌っている筈なのに、綺乃だけは違う。
「そろそろ消した方が、いいか」
駒はまた揃えればいい。的場や永依は気にいってはいたが、無くなって、惜しいけれども、補充はきく、が、
絢乃だけは何物にも代えられない。
とりあえず、やられっぱなしも癪だし、
「そろそろ始める、か」
トントン、と壁をノックする。
「起きろ。起きて“私“を助けよ」
殺した羽虫をこの為に隠しておいた。ソレらを生き返らせる。
封印し、閉じ込めた一族の・・・末裔である奴ら。何匹かは息の根を止めて、死体を隠したけど。
「邪魔だな・・・」
何故か、均の気配も消えている。
寝返った、だろうか。
「それはそれで、殺しがいはあるけど、さ」
絢乃の目に均を映すのがどうも、気分が悪い。均は飄々としているが、絢乃にだけは良く構う。
一族や親戚というものを嫌っている筈なのに、綺乃だけは違う。
「そろそろ消した方が、いいか」
駒はまた揃えればいい。的場や永依は気にいってはいたが、無くなって、惜しいけれども、補充はきく、が、
絢乃だけは何物にも代えられない。
とりあえず、やられっぱなしも癪だし、
「そろそろ始める、か」
トントン、と壁をノックする。
「起きろ。起きて“私“を助けよ」
殺した羽虫をこの為に隠しておいた。ソレらを生き返らせる。