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第27章 エピローグ

「何か、用ですか?」

「ああ、コレをね。屋敷の引出しから見付けたんだ。

これを準備するの可能性があるのは、斎だろう、と思ったら、案の定、ね。

俺はもう卒業で、ここに来る事が毎日では無くなるし」

コレと言われて出されたものは、どうみてもアクセサリーが入っている・・・小箱。

中が気になるけど、もっと気になっていた事を・・・下世話だけど聞いてみる。

「あの・・・結婚するんですか?」

あのオジョウサマは子供を産んで育てている。あの宴の時に授かった子供。

そして彼は一応、父親で・・・。

「するよ。どんな経緯であれ、落合から出られるしね。ただし、大学に進むのが条件でさ。今は婚約したところで落ち着いてる。

卒業したら、婿入り」

そういえば、彼は女遊びが激しかった筈だけど、この数か月そういう噂が全くなかった事を思い出す。

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