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第4章 case2 【貴方ガ欲シイ】 2

実家に帰るまで見慣れていた屋敷の部屋のベッドの上に、いた。

・・・一気に緊張する。睡魔も吹っ飛び、恐る恐る上半身を起こす。

部屋の中を見回すと、屋敷に通じるドアにもたれ掛り、黙って佇んでいる斎が見えた。

間接照明しかついておらず、全体の部屋が暗い為、表情までは読み取れない。

・・・どうしよう、か?

と思ったのは一瞬で、気が付けばポスンッという音とともに、押し倒されて、馬乗り状態。

「い、いつき」
「藤沢絢乃」

呼びかけた名前を遮られた。

「な、何?」

「俺と契約しろ。何か願え」

「は?」

「お前の命を俺によこせ」

「嫌よ」

・・・佐倉紗香や的場君の様に、召使になる気は無い。

「嫌なら逃げるな。次に逃げたら、鎖で繋ぐ」

「え・・・」

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