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第5章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 1

「紗香に文句を言う筋合いはない。あれは召使。俺の言う事は絶対だ」

そう言い、強引に引っ張られ、屋敷に連れ込まれた。

「お帰りなさいませ。斎様。姫様」

・・・ヒメサマ?

屋敷内に、いかにも屋敷の使用人に居そうな格好をした男が腰を綺麗に曲げてお辞儀し挨拶。

ってあげた顔ですぐ解った。

「的場君!?」

「姫様、お久しぶりです」

にこりと笑う的場君。・・・彼はもう学生ではない・・・のよね。と再認識。

「絢乃は混乱してる」

楽しそうに言う斎。相変わらず性悪。

「無理も無いです。ですから、種明かしをして差し上げては?」

種明かし!?

「このからくりの説明してくれるのっ?」

「飲み物をお部屋にお持ちいたしますので、先にどうぞ」

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