contract
第5章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 1
佐倉紗香に会わないよう祈りつつ、気持ち恐る恐る歩く。でも、斎の歩幅はいつも通りで、若干急かされているけど。
そういえば・・・。
まともに屋敷側から部屋に戻ったのは初めて。
と、斎に手を引かれドアが開き、いつもの見慣れた部屋に入った時、改めて思った。
ドアが閉まると同時にグイッと引かれる腕。斎の方に意識を向けていなかったので、気が付けば、ドンッと斎に体当たり。
「いたッ・・・と、ごめん」
不注意でぶつかったと思ったので誤ったのだけど。
「俺を無視するとはいい度胸」
「な」
「こっち向け」
俺様な態度が続いている斎に文句を言うつもりが、即座に塞がれる唇。
・・・そういえば、戻ってきてから、斎はキス魔になった。今日の朝も暇さえあれば、キスを幾度となく落とした。
そういえば・・・。
まともに屋敷側から部屋に戻ったのは初めて。
と、斎に手を引かれドアが開き、いつもの見慣れた部屋に入った時、改めて思った。
ドアが閉まると同時にグイッと引かれる腕。斎の方に意識を向けていなかったので、気が付けば、ドンッと斎に体当たり。
「いたッ・・・と、ごめん」
不注意でぶつかったと思ったので誤ったのだけど。
「俺を無視するとはいい度胸」
「な」
「こっち向け」
俺様な態度が続いている斎に文句を言うつもりが、即座に塞がれる唇。
・・・そういえば、戻ってきてから、斎はキス魔になった。今日の朝も暇さえあれば、キスを幾度となく落とした。