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秘密の玩具

第2章 透明人間

僕はゆっくり階段を降りた


「っ…歩きづらいな」


透明人間となり足がまったく見えない分、階段を一段ずつ降りるのが精一杯だった。


やっと階段を降りきった時、タイミングよく前方にあった玄関の扉から妹が入ってきた

「ただいまー!」


「!!」



「あれ…お兄ちゃんまだ帰ってないんだ。」


一瞬ドキッとしたものの、妹は僕の存在に気づかずリビングへ姿を消した。


「ふぅ……」


そして再び歩みをすすめ、僕は玄関の扉に手をかけた。

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