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秘密の玩具

第2章 透明人間

帰りに考えていたこと…それは、僕の存在を知られずに童貞を卒業するということ。

「最適じゃないか」

この身体なら、なにをしても
僕の印象に傷がつくことはないのだ

そして僕はズボンもパンツもすべて脱ぎ捨てた。


たしかに鏡の前に立っている僕。


だけど鏡に映っているのは散らかった服と、いつも寝ているベッドと……机に置いている謎の押しボタンだけだ。


だけど、いったい誰がこんなものを


一瞬、脳裏に疑問が浮かんだものの好奇心によりそんなことはどうでもよくなった。



「まずは、何をしようか…」



とりあえず外に出るか。


僕は脱ぎ捨てた服をそのままにし、部屋をあとにした。

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