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私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~

第1章 恐怖体験の始まりは、さらし首から!?

 同じクラスの戸津川高志からメールが来たのは八月に入ってまだまもないある日のこと。

―なあ、お化け屋敷行かないか?

 なんて、いきなりメールよこされても、正直、行きたいとはあまり思わなかった。
 だって、二人きりでお化け屋敷なんて、今時、小学生や中学生でも行かないよ?
確かに、高志は2年C組の中では目立つ存在のコだ。ルックスはほら、Kポップスターの東方神起みたいにカッコ良いし、勉強だって名門国立M大医学部ストレートは間違いなしって、皆から言われてる。
 スポーツだって万能、野球部のエース。ちょっと、できすぎってくらいの男の子だもんね。高志のこと、彼氏にしたい女の子はきっと2年だけでなく3年や1年にも多いと思う。
 その高志から、お化け屋敷行かないなんて誘われたら、そりゃあ、誰だって断る馬鹿はいないだろうけど。
 私は高志の本性をよく知ってるからね。
 

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