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私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~

第1章 恐怖体験の始まりは、さらし首から!?

 あまり知る人はいないけれど、高志と私は保育園と幼稚園、ずっと同じだった。高志は小学校はM大の付属に進んだから、普通の公立小学校にいった、その他大勢の私とは小学生から中学生の間は会うこともなかった。
 要するに、子どもの頃から、頭のデキが私とは違ったんだよね。
 もちろん、見た目も凄く可愛かったよ。高志のお母さんが外を連れて歩いてたら、スカウトの人が声をかけて、あわや子役デビュー? なんて話まで持ち上がったらしいから。
 だけど、高志本人が全然、その気がなくて、断ったらしい。
 私なんか、どうして、勿体ないと思うけどな。だって、今、人気のAKBのメンバーだって、確かに可愛いっちゃ可愛いけど、別に普通にその辺にいるコたちとそんなに変わらないよ?
 自分がそうだとは言わないけど、ウチの学校にもあれくらいのレベルのコはたくさんいる。スカウトされるコとされないコって、どこが違うのかな。
 運があるから?
よく判らないけど、私がもし高志のようにスカウトされたら、歓んでデビューするけどね。



 

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