私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第1章 恐怖体験の始まりは、さらし首から!?
「ご、ごめん。真美、ほんの冗談だってば」
高志のヤツ、泣きそうな表情で後を追いかけてくる。こういうところが可愛い。私がこの、どうしようもないお人好しの天然ボケ男を突き放せない理由。
結局、私たちが向かった先は、お化け屋敷だった。
まあー、今時、お化け屋敷なんてね。あんまり流行らないじゃないと思ってはいたけれど、まさか、これくらい客の入りが少なくガラガラだとは思ってもみなかったというのが正直なところ。
私たちは入り口で券を買い、さして大きくもないそのにわか作りのお化け屋敷に入った。
足を踏み入れたとたん、何か冷気のようなものがサーッと押し寄せてきたような気がしたのは気のせいだろうか。
私は無意識のうちに高志のTシャツの裾をつかんだ。
「やっぱ、止めとこう。こんなところ、面白くも何ともないよ。とうせ子供だましの仕掛けしかないんだから」
とか言って、何とか高志を連れて出て行こうのしたのだけれど。
高志はいつになく張り切って、やる気満々の様子だ。
高志のヤツ、泣きそうな表情で後を追いかけてくる。こういうところが可愛い。私がこの、どうしようもないお人好しの天然ボケ男を突き放せない理由。
結局、私たちが向かった先は、お化け屋敷だった。
まあー、今時、お化け屋敷なんてね。あんまり流行らないじゃないと思ってはいたけれど、まさか、これくらい客の入りが少なくガラガラだとは思ってもみなかったというのが正直なところ。
私たちは入り口で券を買い、さして大きくもないそのにわか作りのお化け屋敷に入った。
足を踏み入れたとたん、何か冷気のようなものがサーッと押し寄せてきたような気がしたのは気のせいだろうか。
私は無意識のうちに高志のTシャツの裾をつかんだ。
「やっぱ、止めとこう。こんなところ、面白くも何ともないよ。とうせ子供だましの仕掛けしかないんだから」
とか言って、何とか高志を連れて出て行こうのしたのだけれど。
高志はいつになく張り切って、やる気満々の様子だ。