私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第1章 恐怖体験の始まりは、さらし首から!?
「頼むよ、あいつらと俺ら、いっしょに帰らないと、まずいんだよ。彼女の家に送り届ける時、お前にもいて欲しいんだけど」
えー、そこまで私に付き合えと?
それは何でも図々しすぎやしないか?
―とは流石に言わない。私は思いきり不機嫌な顔になった。
「で? 夕方まで、あたしたち、どこで時間つぶすの?」
「だから、お化け屋敷だよ、お化け屋敷!」
歓びもあらわに叫ぶ高志を見て、私はもう完全に脱力状態。
ええい、もう、お化け屋敷だろうが、何だろうが付き合うよ。と、半ば自棄でいってやった。
高志が私を連れていったのは、バスで一時間くらいのところにある遊園地。まあ、小さくもないけど、大きくもない、おきまりのって感じの場所だった。
二人でくるくる回るコーヒーカップに乗ったり、アイスなめながら歩いたり、ミニウサギとふれあったり。本当に彼氏と二人だけで来たのなら、楽しいかもしれないけど。
あ、でも、別に高志とだから楽しくないってわけじゃないからね。ただ、どうもねー、整いすぎるほと整った顔をしまりなくゆるませてるアイツを見てると、心がときめくというよりは、頼りない弟の面倒を見てる姉貴のような気分になっちゃってさ。
これじゃ、良いムードになる可能性なんて、てんでない。
えー、そこまで私に付き合えと?
それは何でも図々しすぎやしないか?
―とは流石に言わない。私は思いきり不機嫌な顔になった。
「で? 夕方まで、あたしたち、どこで時間つぶすの?」
「だから、お化け屋敷だよ、お化け屋敷!」
歓びもあらわに叫ぶ高志を見て、私はもう完全に脱力状態。
ええい、もう、お化け屋敷だろうが、何だろうが付き合うよ。と、半ば自棄でいってやった。
高志が私を連れていったのは、バスで一時間くらいのところにある遊園地。まあ、小さくもないけど、大きくもない、おきまりのって感じの場所だった。
二人でくるくる回るコーヒーカップに乗ったり、アイスなめながら歩いたり、ミニウサギとふれあったり。本当に彼氏と二人だけで来たのなら、楽しいかもしれないけど。
あ、でも、別に高志とだから楽しくないってわけじゃないからね。ただ、どうもねー、整いすぎるほと整った顔をしまりなくゆるませてるアイツを見てると、心がときめくというよりは、頼りない弟の面倒を見てる姉貴のような気分になっちゃってさ。
これじゃ、良いムードになる可能性なんて、てんでない。