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僕らの気持ち。

第2章 かっぷりんぐ…?

「ごちそうさまでした。」


朝食も食べ終わり、使った食器を洗いに行く。


「…お粗末様です。」

一ノ瀬も食べ終わり、キッキンへ来る。


「あー…一ノ瀬。そこに水浸けて置いとけ。まとめて洗った方が早い。」

「お前ちゃんと皿洗い出来るのか…?」

一ノ瀬から怪しい視線を感じる。


「お前……馬鹿にしてんのか。それくらい出来るっつーの。いいから向こう行ってろ。」

そう言うと…渋々一ノ瀬も納得したような顔を見せた。




「……そういえば、あれ見たか」

ぼそっ、と一ノ瀬が呟いた。




「…んー?…何を?」

皿洗いをしながら一ノ瀬に聞き返す。


「何って…昨日お前にあげた本。」

小さく溜め息をついた一ノ瀬。



「あー…ごめん。まだ見てない。なぁ…一ノ瀬。今手が離せないから代わりに読んで。リビングにある。」

「……俺に取りに行かせるのか。ちょっと待ってろ。」

一ノ瀬がキッチンを離れ、数秒後また戻ってきた。

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