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僕らの気持ち。

第3章 噂の二人組

「ゆずる先輩可愛いよなー。だからみんな騙されるんだよ。」

「……騙されるって、何を?」

もしかして…魔性の女…とか?



「ん?いやだから……」

「ぜんこーーせーーーとの、皆さん!!」

そして馬鹿デカい白崎ゆずるの声によって遮られた。



「我が生徒会は……ついに…ついに……あの制服の許可がおりました!そして今年度からその着用が認められます!!」

……あの制服?



「じゃじゃーーん!私白崎ゆずるも着用しております!男女兼用のこの制服!いやー長かった!ついに俺もこの制服を着れる日が来るなんて…」

感動に浸る白崎ゆずる。そしてざわめき出す生徒達。そして俺とは……


「あーぁ…やっぱりみんな騙されてた!」

流川は笑っていたが俺は笑えなかった。


「やっぱり…って…」

「ん?ゆずる先輩が男だってこと!

俺…中学から知ってたけどまさか高校に入ってスカート着てるとは思わなかったけどね。」


……そうか。俺はその白崎ゆずるを男だということを知らなかった一部に入るのか…
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