無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

後輩『せんぱーい！
どーしました？』


「あ、ううん。
何でもない！
さ、仕事しよ！」



私は仕事で気を紛らわした。


気がつくと夜11時をまわっていた。



「あ！もうこんな時間！
晩御飯作らなきゃ…って
浮気してるかもしれない潤に晩御飯？
私バカみたいじゃん！」



私はケータイを開いた。メールは一件も来ていない。


今日は家に帰りたくない。


私は翔くんに電話をしてみた。

「も、もしもーし」


翔『はい？
どーした？』


「今日忙しいかな？」

翔『いや…今家だけど？』


「今日さ…家…いってもいいかな？」


翔『へ？
あぁ…まーいいけど…
とりあえず今どこ？』

「会社…」


翔『迎えに行くよ…』


私は今夜は翔くんにお世話になることにした。


翔くんが迎えに来てくれるまでまた仕事を続けた。















翔『お待たせ！』


「急にごめんね！
理由は後で話すよ…」


翔『分かった…』



翔くんはそれ以上何も聞かず言って来なかった。


私はキラキラ光る街をただ眺めていた。


たまに運転席にいる翔くんにちらっと目をやった。


まっすぐ前を向いている大きな瞳…

かっこいい…



だめだめ！

私には潤がいるんだもん…