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ブルースカイ

第5章 美香

事件が発覚したら、現状維持が基本であり、本来は警察の沙汰を待たなければならない。だが、今のゆうちゃんにそれを言うのは酷だろう。





「親に連絡したん?」





ゆうちゃんがうなずいたのを確認すると、俺も言葉なく、二度うなずいた。





そして、2人で向かい合って座る。





ゆうちゃんは下を、俺は上を向いて座っていた。





押し潰されるような重い沈黙・・・。





・・・・・・。





お互いに相手に何か声をかけようとしながら、お互いの姿をチラチラ見るばかりで、口を開いても、言葉が見つからなかった。





その重い沈黙を打ち破ったのは、警察の来訪を伝えるチャイムだった。





警察の現場検証の間、部屋の外で話を聞かれ、ありのまま答えた。





詳しく話をと言われ、ゆうちゃんと2人、警察署まで連れて行かれる。

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