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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「先輩なんやし、ソウがお世話になってるんやから、そういう言い方はないと思うで。」








「むしろ、俺がお世話してる方やし、詐欺師みたいな奴やから、フミは関わって影響受けてほしくないねん。」







「ソウの悪態の付き方見れば、どんだけひどい扱い受けてるんか、想像はつく。でも、親友のソウの事やから、他人事じゃおれんねんや。義を見てせざるは勇なきなり、正しいと思う事もやれんような、つまらん男にはなりたないねん。」







真面目な事を言い、実践する時のフミは、男の俺から見ても、眩しいほど格好良かった。男が惚れる男だった。







普段は無計画な様で、計画的なフミは、俺の事にはいつも体当たりで付き合ってくれた。

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