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ブルースカイ

第8章 恵(上)

お互いに自分が不利になっても、相手を助けられる無二で、唯一の親友。俺にとってかけがえのない相手。そんな相手は今までフミだけだし、今後も現れる事のないだろう相手。







「フミ・・・。」







「聡、羨ましなるようなええ友達やな。口だけの親友なんて世間はようさんおるけど、嫌な時でも味方してくれる親友はほとんどおらんから、大事にしたれよ。」







俺は素直にうなずいた。多分、山さんの言う事に噛み付かずに受け入れるのは、これが最後だろう。山さんが羨ましいと言ったのは、事実だろう。柄にもなく、どこか寂しいそうだった。







「フミ、バイトの話やねん。居酒屋で時給1000円で、1ヵ月以上やって。」

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