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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「いや、あっこまではないわ。」





「普段はアホな事言うくせに、人が言うた時はつっこむんやな。」





「アハハ、自己中やから、間違いないわ。」





お互いに遠慮がない。言いたい事は遠慮せず言い、お互いに納得したら、後で相手のせいにはしない。俺らの暗黙の了解。





「それはええねんけど、今日のお姫様が、ソウに興味があるんやとさ。電話番号聞かれたから、教えたわ。」





「今日のお姫様?誰やねん?」





「一番人気やった恵ちゃんやっけ?あの子や。」





「恵ちゃん?ああ、あのカマトトやな。何で教えたん?」





「やって、ソウ、美香ちゃんまだ引きずってるやんか、それには新しい恋が一番や。」

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