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「新しい恋は適当にするわ。」





「ソウの場合、遊びの恋ができんタイプやんか、麻理ちゃんなんか、あんだけ熱入れてんのに。新しい恋は、探す気ないみたいやし、たまにはコンパからも悪くないと思うで。」





「好んではやらんだけで、遊びの恋くらいできるわ。」





「ほな、恵ちゃんと遊んでみたらええやん。」





「遊びでも、少しくらいは好意がいるやろ、ブリっ子は嫌いや。」





「まあ、付き合った人数一桁の恋愛初心者は、たまには恋愛経験豊富な二桁の先輩の意見聞きや。」





「わかった。付き合うか、付き合わんかは別として、接するだけ、接してみるわ。」





「それがええ。ほな、帰ろうか、今やと終電間に合うわ。」





俺はうなずくと、二人で難波駅の方に歩き始めた。