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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「他の方法てなんや。」



「山さん呼んで、追い返すとか、恵ちゃん達、他の席に移すとか、色々あるやろ。20才過ぎて、何でも暴力で解決しようするんは、バカの証拠や。」



今の言葉は結構堪えた。フミの言う通りや。



「フミの言う通りや。俺が悪かったわ。山さんは?」



「今、後始末してる。」



「そっか。ほんまに悪かったな。」



俺は涙が出てきた。



「みんなに迷惑かけてばっかやな。俺、いつまでも単なるアホやな。」



「いや、ソウはよう我慢した。自分がやられた事では我慢してんから。」



「俺が我慢する事なら、我慢できる。でも、恵にまで手出したんは、許されへんやったん。」



「でも、ちょいやりすぎやったわ。」

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