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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「わかった。女の子の口から言わせてごめんな。」



ああ、さっきと一緒や。言葉が自然に出ていた。そして、顔を真っ赤にしてうつむいていた恵が堪らなく可愛かった。やっとわかった。俺は恵が好きなんや。



俺は恵を抱きしめた。恵は黙ったまま、俺にしがみついた。ぎこちないけど、優しいキス。



キスを終えると、手をつないだままホテルに入る。



部屋に入ると、2人でベッドに座る。恵が体重をかけ、しなだれかかりながら、俺を押し倒してくる。俺はなされるがまま、ベッドに倒れる。恵はそのままキスをしてくる。



カチッ



痛っ。



前歯がぶつかる。焦りすぎや。もうちょい落ち着いたらええのに。俺は恵の頭をなでた。

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