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ブルースカイ

第3章 チャラ男

日に日に暑くなり始めた5月の末。その日もいつもと変わらない憂鬱な1日のはずだった。



入学当時の俺は、人間不信のかたまりで、必要以上には人に関わらないように過ごしていた。



誘われれば、付き合う。でも、自分から誘う気はなかった。



親しくつるむのは、ファミレスでタバコをやってから、妙になついてくる1個下の高校生マサと、実家に帰った時に、高校時代の悪友どもだけだった。



人の群れに入るのが面倒臭い。つまり、あまり回りに馴染みたくない、ひねくれた人間だった。

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