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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「でも、聡って結構好き嫌い激しいやんな。」



「まぁね。嫌いな奴はとことん嫌いやし。俺の評価もそうなんちゃうん、俺を嫌いな奴はとことん嫌いやろうし。」



「聡、大人な子供やんな♪」



「こいつ。」



恵の鼻をつまむ。



「痛ないけど、くるちぃわ。」



俺はつまんでいた指を離して笑う。



「アハハ、『くるちぃ』はええな。」



「笑い事やないわ、基本、鼻で息してるんやから。」



「あれっ、蓄膿やなかったん?」



「ちゃうわ。またいらん事言い出した。」



「アハハ、ごめん、ごめん。」



「うち、明日仕事やし、そろそろ寝よう。」



「俺も昼から学校やわ。」



「贅沢やな。うち、朝からやで。あかん、もう3時近いわ、寝よ。」

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