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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「鬼聡、健在ですやん。」



「その恥ずかしいあだ名やめや。だいたい、自分の友達、レベル低すぎや。」



「やっぱ兄貴やったんや。」



「知ってるから言うてるんやろ?」



「仰る通りですわ。」



俺は喫煙所の方に歩き出す。マサもついてくる。



俺はタバコに火を点ける。



「兄貴、一本ええですか?」



マサは顔の前で手を合わせる。



俺はマサにパッケージごと渡した。



マサは一本取り、火を点けると、タバコを返してきた。



「初めて会ったんも、タバコやったな。」



「そうでしたっけ?因縁つけたら、兄貴にボコボコにされたんちゃいます?」



「アホ、人聞き悪い事いいな。」



話を中断して、マサの話をしたい。

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