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ブルースカイ

第9章 マサ

「俺、来年、あっこの大学入りますわ。やったら後輩ですやん。」



「入れるんか?」



「頑張ります。」



「一番最近の模試の結果は?」



「受けた事ありませんわ。」



「なんでやねん、ブチったん?」



マサは照れ臭そうに苦笑する。



「大丈夫なんか?」



「兄貴、ものは相談なんですけど、勉強教えて下さいや。」



この厚かましさが、こいつの愛嬌やな。



「厚かましいやっちゃな。しゃーない、自分に関わったんが運の尽きや。教えたる。」




「兄貴、ありがとうございます。」



「やから、兄貴はやめや。」



その日、番号交換をして、別れた。

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