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ブルースカイ

第9章 マサ

「勉強するからそんな事言わんで下さいて。」



「俺のためにやってる訳やないからな。自分が言うから、俺もフミも手伝ってんで。それだけは覚えとき。」



「まあまあ、ソウ、それくらいにしといたり。」



俺は苦笑した。



年が明けて2月。とうとう入試本番。



「とうとう本番やな、マサ、採点したるから、問題用紙にちゃんと答え書くんやで。」




「わかってますわ。ほな、行ってきます。」



俺とフミは、マサと校門で別れると、売店でCDを見たり、図書館に行ったり、テストが終わるのを待った。



1限が終わる度に、マサは問題用紙を持ってきた。



俺らはその度に答え合わせをし、概算で点数を弾く。

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