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ブルースカイ

第9章 マサ

「よくないわ。自分、浪費家な上に、問題起こして借金作んねんから。」



「何も言えませんわ。」



「基本、フミとか、コウとは、割り勘やけど、自分からは取りきれんわ。まあ、気にしな、その代わり、はよ、借金返し。」



「わかってます。兄貴にご心配かけんですむようにしますわ。」



「ほな、俺ももう何も言わんわ。」



再び沈黙。セミの声に混じり、誰かの笑い声が聞こえる。平和やな。



深いため息をはく。



あの笑い声に比べて、重い話してるわ。



タバコをくわえ、火を点けると、パッケージごと、マサに渡す。



「ラスト1ですやん。」



「ストックあるから、気にしな。」



マサもくわえて、火を点ける。

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