
ブルースカイ
第9章 マサ
当時は気まずい沈黙が多かったが、今は必要がないから話さない待機状態的な沈黙とか、アイコンタクトで意思確認するための沈黙、和やかな気持ちでの沈黙。
沈黙の理由が変わったせいで、沈黙の質が変わった。
チャイムがなる。俺は時計を見た。1限が終わったらしい。
「自分、次、授業やろ?」
「そうですね。兄貴はどうなんです?」
「俺は昼からやわ。今からの時間、休講やし。」
「俺行った後は、どうしはるんですか?」
「多分、フミが来るやろうから、つるんどくわ。きーへんやったら、適当にネットでもやりに行くから、気にしな。」
「わかりました。ほな、行ってきます。」
マサはペコリと頭を下げると、校舎に向かって歩き出した。
沈黙の理由が変わったせいで、沈黙の質が変わった。
チャイムがなる。俺は時計を見た。1限が終わったらしい。
「自分、次、授業やろ?」
「そうですね。兄貴はどうなんです?」
「俺は昼からやわ。今からの時間、休講やし。」
「俺行った後は、どうしはるんですか?」
「多分、フミが来るやろうから、つるんどくわ。きーへんやったら、適当にネットでもやりに行くから、気にしな。」
「わかりました。ほな、行ってきます。」
マサはペコリと頭を下げると、校舎に向かって歩き出した。
