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ブルースカイ

第9章 マサ

それから、懸念していた回線電話への無言電話が始まり、俺は回線を引き抜いてネット専用にしていた。



次は意味不明なラブレター。それも無視していると、俺や、美香の誹謗抽象の手紙。たまにカミソリ入りのラブレター。1週間過ぎて手紙は1日に10通を越えていた。



暇やな、ほんまに暇としか思われへん。ってか、いつ書いてんのやろ、あんな長文10通以上も。そんなどうでもいい事が気になるくらい慣れつつあった。



そんな俺に呆れ気味のフミや美香。慣れたもんはしゃーないやんか。事態が好転したのは翌週。急に手紙がなくなった。



「この2・3日手紙がなくなってん。やっと飽きたか。」



「アホ、マサが打った手が効果出てきたんやろ。」



「ああ、なるほどな。すっかり忘れてたわ。」



「ソウ、ひどいな。」

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