テキストサイズ

ブルースカイ

第10章 恵(中)

「ソウ、行くやんな?」



「行きたくないわ。恵もおるし、合コン嫌いや。」



フミは酔ってるとほんまたち悪いな。ってか、学校ある日に、昼まで残るほど深酒しな。




「兄貴、諦めて来たら、どうです?」



「こなんだら、ソウは痴漢な常習犯やって恵ちゃんに言うで。」



「ちょい待て、ない事ない事言いな!」



正直、さっきから悪質な冗談にもならん話を大声で話すフミのせいで、周囲から注目の的だった。



フミめ、後で覚えとけや。



「わかった、わかった。行くから、ない事ない事言いな、このボケ!」



「ほな、早速行こうか。『聡美ちゃん』。」



「こら、てめぇ、誰が『聡美ちゃん』や!待てや。」



結局コンパに行き、時期を見計らって、席を立ち、ようやく解放される。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ