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カラオケに連行される途中、奴の友達らしいカップルに会った。







「フミ、何しとんねん？」







「コウやんか、今からソウの歌聞きにカラオケ行くんやけど、こーへん？」







「ソウって聡やろ？フミ、ゆうちゃんから話聞いて、興味津々やったもんな。」







「メイも行くやんな？」







「明美、どうする？」







フミは人の名前を音読みにするくせがあり、明美の事はメイと読んでいた。







「フミに捕まって逃げられるわけないやん。諦めよ。」







「来たくないなら、こんでもええねんで。俺はソウと行くんが目的やから、関係あらへん。」