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ブルースカイ

第11章 昌孝

「ちょい待ち。フミとの方が仲いい俺じゃコウは話聞き・・・。」









ツーツーツー









俺はため息を吐く。









「ったく。話の途中で切りなや。」









俺は電話をかけ直す。









明美はめんどくさそうに電話に出る。









「なんなん?まだなんか用?」









「話の途中で切りな。フミとの方が仲いい俺じゃ、コウは折れにくいやろうし、コウの説得は明美の仕事やな。」









「ええよ。もう終わり?」









「もうちょい待ち。フミからの誘いで明美が入ると、コウの立場ないから、明美を説得したんは俺にしとこか。フミはその辺こだわらんはずやから、うまく行く思うわ。」









「わかった、聡ってややこしい事好きやな。」









「アホ、そのややこしい根回しが、相手の面子立てる上で大事やねん。」









「まぁ、うまく行くならええんちゃう?」









「ほな、そういう事で頼むわ。」









「ほな、切るで。」









「長々と悪かったな。おやすみ。」









「うん。おやすみ。」









明美は電話を切る。









人間関係てややこしいな。俺はため息を吐くと、タバコに火を点ける。









なんでこんなややこしい事進んでやってるんやろ。

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