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「ガキの頃から、ずっと一緒やから、ライバルなんやろうな、多分。」









「んー。」









気のない返事、それだけやないな。









「他にもなんかあったん？」









「色々あったんやない、うち、知らんわ。」









ははぁ、やっぱ明美がらみやな。やけど、明美からはこれ以上の情報はつかめそうにないな。









「結局、明美はどうさせたいんや？」









「できれば、2人が仲良くして、前みたいに聡達と仲良くしたいねんな。」









「うーん。多分、明美が魅力的なんやろ。」









「わかってるわ。解決法はないん？」









済ました声で『わかってるわ』て、可愛いげないな。外面だけはいいんやけどな。しゃーない、話たるか。









「やから、明美がバンド加入したら、コウもそうなるはずやから、必然的にそうなる。ていうんがフミの読み。」









俺は一息ついて続ける。









「コウは俺も説教はするけど、基本、明美に加入してもらって釣る。フミとコウの手綱さばけるんは、俺と明美しかおらんと思うから、よろしく頼むわ。」









「確かにね。聡が中立やから、いつも助かるわ。加入オーケーやけど、コウとフミの事頼むで。」









「わかった、任せとき。」









「ほな、またね。」