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ブルースカイ

第12章 コウ

数日後、テストが終わり、喫煙所でタバコを吸っていると、コウがやって来た。









「なぁ、聡。フミの差し金やろ。自分ら結託して、何企んでんねん。」









「ハァ?なんの話や。」









「とぼけなや。バンドの事や。」









「ああ、バンドがどないしたん?」









コウが顔を近付けて来る。俺は苦笑する。









「顔近づけなや、そういう趣味はないわ。」









コウの目は強い意思を持った、ギラギラした綺麗な目してんねんな。思い込んだら引かんし。









「どうせ自分らの事やから、明美に色目使ったんやろ。」









「友達の彼女に色目使うほど堕ちてないわ。俺も彼女おるし。ただ、コウ達とは最近、あんま絡まんから、絡みたかってん。やろうや、音楽。」









コウは何も言わず強い意志の目を俺に向けてくる。











半分以上はネタとしても、鬼悪魔と言われた男。挑まれた以上、じっとコウの目を見据える。









切れ長で、目付ききついけど、こいつの目って綺麗やんな。ギラギラして威圧感あるから、フミの清んでキラキラした目とは異質やけど。









1つ言えるんは、2人とも目力あるわ。

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