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ブルースカイ

第12章 コウ

コウが不意に目をそらす。









よし、勝ったわ。ってにらめっこやなかったわ。









「聡の目、奥が光ってて、きついわ。」









コウに言われたないな、と口に出すと面倒なので、心の中で突っ込んどく。









「話戻すけど、何でそんな嫌なん?ちょい前までつるんでたやんか。」









「ここじゃ話せんわ。もう終わりやろ?喫茶店でも行こか。」









「ええで。」









2人で喫茶店に向かう。









コーヒーを2つ注文したあと、コウは話始めた。









「明美と大学入るちょい前に付き合いだしたんは、知ってるやんな?」









「その話は何回か聞いたわ。」









「実は俺の前にフミと付き合ってた時期があるん。」









「そうなんや、それは初耳やわ。」









「フミ、前に飲んでる時にケンカになって、『自分に遠慮してメイと別れたん』言うた事があんねん。」









「そうやったんや。そんな事があったんやな。」









「バンドは興味ないわけやないねんけど、人間が細かい思われても、気になってしゃーないねん。」









「いや、人間が細かいとは思わんで。男と女、絶対はないからな。」

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