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ブルースカイ

第12章 コウ

俺は電話を取る。









「ソウ、マサマークⅡ、病気らしいな。」









「そうや。さっき見舞いに行ってきたわ。骨肉腫やて。」









「えっ・・・。」









フミが途端に無言になる。









俺も無言になり、バックの金具がこすれる音、俺の足音、街の雑踏に埋もれていた。









その無言を破ったのは、フミだった。









「骨肉腫って足切らなあかんのちゃう?」









俺は耳を疑った。









「えっ、なんて?」









「確か骨肉腫って足切らなあかんのちゃうの?」









「マジかい!他の癌みたいに腫瘍取るだけやないん?」









「確か昔、切断しても、治る確率低い聞いたことあるわ。」









「でも、医学は進んどるやろうし、変わってるかもしらんやんか。」









「そうやな。俺、医者やないから、ようわからへんで言うてるし。」









「俺もよう知らんねん。」









「ソウ、今何してるん?」









「待ち合わせしてん。駅に向かってること。」









「わかった。骨肉腫調べて、なんかわかったら、連絡するわ。」









「お願いするわ。」

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