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ブルースカイ

第12章 コウ

「ほな、今から図書館行ってくるわ。」









「ほな、あとでかけるわ。」









フミ、いてもたってもおれんのやろうな。冷静に考えて、図書館にあるような本じゃ、俺らが知りたい情報なんかないやろ。









図書館にあるの、どういう病気かいう概要とか、俺らの理解できん専門書くらいやろうし、俺らの知りたい最新の療法でわかりやすいんとか、うまい医者の情報、見つかる可能性ゼロに近いわ。









フミのことやから、百も承知かも知れんけど、じっとできへんのかもやわ。









「聡、どこ行くねん?」









呼ばれてはっと気付き、立ち止まると声のした方に振り返ると、コウが立っていた。









「何ボーっと考えてん?普通、待ち合わせしとる相手の前通り過ぎんやろ。」









「悪い。考え事しとってん。バンドも関係ある奴なんやけど、後輩で病気の奴がおって、まぁ、色々大変やねんて。」









「まさか、マサが病気なるわけないやん。性病?」









「いや、マサやなくて、昌孝って奴。まだ会うてへんし、コウは知らんやろ。」

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