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ブルースカイ

第13章 恵(下)

バイトは今でいうホストクラブだった。









フミは淳、俺は玲二という源氏名だったが、あまり打ち解けない俺と違い、フミは天性の愛嬌を活かし、お客さんを含めたみんなに可愛がられていた。









そんな輪に入らない俺は、ヘルプ以外は、必然的に一人の時間が増える。









そんな俺だったが、ナンバーワンの大和さんには可愛がってもらった。









大和さんは大検のため、昼は予備校、夜は店と、大変だったとおもうが、週末の最終日はよく飲みに誘ってもらい、色々な話をした。









大和さんはヤンチャやってたせいで、高校を退学し、二十歳頃に一念発起して勉強を始め、自分の可能性を広げたいと言っていた。









俺は大和さんに、勉強も教えたり、フミと三人で遊びに行ったりしていた。

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