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ブルースカイ

第13章 恵(下)

店を辞めても、大和さんとは連絡を取ったり、会ったりしていた。











そして、営業上、連絡先を交換した桜さんとも、連絡があれば、連絡していた。









ある日、部屋で恵といる時に桜さんから電話があったらしい。









らしいというのも、俺は近くのスーパーに買い物に行って席を外していたため、わからなかった。携帯を忘れる癖はいまだに抜けない。









桜さんからあとで聞いた話、恵が出たらしい。相手の携帯を見ても不幸しかつまっていないの言葉通り、その日を境に関係が終わってしまった。俺が戻った時には恵はいなかった。









桜さんも業界の人で、辛い過去を背負った人だったため、よく愚痴や話を聞いていた。ある意味、似たような辛さを抱えた者同士の親近感からの指名を入れてくれたり、テル友になったりしている人だった。









恵は問い詰めたり、責めたりせず、連絡もない、連絡しても反応がない。自然消滅的な感じになってしまった。









ある日、大和さんから連絡があった。

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