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ブルースカイ

第14章 明美

7時45分て、麻理、だいぶ早く出て待ってくれたんやな。



「学校、8時40分からやんな来るかわからん俺を、こんな早くから待ってくれてたん?」



麻理はちょっと照れ臭そうに笑う。



「絶対来ると思ってんそしたら、ほんまに来たん」



「麻理、アホやなほんまアホやな」



そう言いながらも、少し感動していた。



「やっぱアホなんかな聡おるかもって思って、他、何も考えてなかったわ」



俺は照れ臭くなって麻理から顔を反らす。



「ここで突っ立ってても、寒いやろ。学校近くまで一緒に行こうで。」



麻理は俺の隣にやってくる。ニコニコしながら、俺の顔を見る。



俺は照れ臭くて顔を反らした。そして、麻理の手を握って歩き出す。



麻理はニコニコしながら、黙って着いて来た。



麻理と学校付近で別れると、部屋に戻ってシャワーを浴びる。



今日、フミが曲についてなんか言うてきたら、タイトルに逃げよ



それで1日くらい誤魔化せるやろ

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