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ブルースカイ

第14章 明美

「やから、急かしなて」



「文也が嫌やったら、うち、着いて行こうか?」



なぜか乗り気な明美



「何でやねん意味がわからん」



「聡の彼女になる人、うちが見定めたるわ」



完全に面白がっとる



「あんな、俺は自分らのオモチャか」



「聡、うちのお兄ちゃん的存在やから、変な虫ついたらあかんやろ」



「意味わからん理屈やな」



「文也に紹介できて、うちには紹介できん関係て、遊びなん?」



「ちゃうわいずれ正式に紹介したるから、今回は勘弁してや」



納得行かなそうなフミと明美アホやろ、こいつら人のこと構っとる暇あったら、コウとの関係改善考えや



コウがおるから、口には出さへんけど、明美が来る言うてから、コウ、あんま機嫌よさそうやないでほんまかなわんわ



夕方、麻理からカラオケ行きたいと連絡が入る。当然、連中には内緒だが、麻理に状況だけ伝える。



2人は翌日までしつこく粘っていたが、無視してマリとの待ち合わせ場所に向かう。

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