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ブルースカイ

第14章 明美

「あんな、そこまでして人のデートの邪魔したいん?」



「文也は知らんけど、うち、邪魔する気はないで聡の彼女になるかもしらん人に会っときたかったん」



「ほな、もう会ったやろ」



「もう少し話させてや、少し話したら浩平待っとるし、行くわ」



「わかったフミは会ったことあるどころか、連絡取り合ってるから、ええやろ」



「保護者やからカラオケで消えるから、安心し」



ただの暇潰しかい反論する気も起きんわ



「ただ暇なだけかい」



フミは真顔で言う。



「ソウも麻理も、2人とも大事な人やから、ある程度まで見届けたいん。」



「やから言うて、デートまで着いてくるか、普通」



「ええやん、今回だけや今回だけ我慢しぃーや」



「ほな、今回だけやで」



フミ、言い出したら聞かんし、今回だけ、我慢しとこ



あとで麻理に謝っとこ



俺はポケットからタバコを出すと、火をつける。

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