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ブルースカイ

第14章 明美

二人の会話が落ち着いたらしく、明美と麻理がやって来た。



「ほな、うち、そろそろ帰るわ文也、わかってるやんな?」



フミはニコリと笑うと、うなづいた。



こいつら、なんか示し合わせとるみたいやけど、どうせろくなことにならんやろうな



俺はコキッと首をならす。



「ほな、うち行くわ」



明美はウィンクすると、歩き始めた。



「明美さん、またね」



そう言うと、麻理は笑顔で明美に手を振った。



明美も振り返って、笑顔で手を振ると、再び歩き出し、公園を出ていった。



「ほな、行こうか」



「待て、なんでフミが当事者面して言うねん」



「アハハ、まあ、ええやん行こ」



こうしてカラオケに行ったが、普通にフミと3人で遊びにきた状態になっていた。



ハァ、デート言うんは名前だけやな



自分の番になり、ミスチルの『名もなき詩』を入れた。



歌い終わるとフミが言った。



「ソウのミスチルずるいわカラオケでミスチル禁止な」

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