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ブルースカイ

第14章 明美

俺がタバコを吸い終わると、麻理が俺の手を握る。俺も手を握り返す。



昨日と違って、俺、照れてないわでも、意識はしてるな自分で鼓動が高鳴っているのがわかる



「聡と手つなぐと、ドキドキするわ」



同じ状況なのがわかり、なんか照れくさかったので、なるべくポーカーフェイスで照れ隠しを言う。



「ほな、離そうか?鼓動早いと、体悪いらしいで。」



「いやや体に悪くても、今、聡と手つないでるんが大事やねんもん」



やっぱ麻理、言葉通りに受け取るねんなこの場合、助かるけど



「ほな、しゃーない、つないどいたるわ。行こうや。」



照れ隠しのように、麻理の手を握ったまま歩き出す。



麻理はニコニコしながら着いてくる。



勢いで行こう言うたけど、行く当てないから、ファミレスでも行こ



そんなことを考えながら歩いていると、麻理は楽しそうに、今日起こった出来事を話し出す。



俺ははにかみながら、相槌を打つ。麻理って無邪気やな

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