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ブルースカイ

第14章 明美

ティディベアミュージアムを出ると2人で歩き出す。明美は再度腕を絡ませてくる。



「ありがとうめっさ嬉しいわ」



「喜んでもらえたら良かったわ」



「こんななるなら、聡が彼氏やったらよかったのに」



「アハハ、俺でも相手選ぶわ」



「アハハ、うちもごめんや言うてみただけやし」



「やな、やないと友達やってられへん」



「でも、最近、ちょっとだけ思うねん、浩平とか文也以外と付き合ってたら、こんな風に苦しまんですんだんかなて」



明美、追い込まれてんなあの2人、周り見えてないんやろな



「たらればやと何とも言われへんけど、どんな状況でもその状況なりの苦しみとか、悩みとかあんねんで」



「周りからはわからんだけでな」



「せやねん人から見えんだけで色々抱えてんねんやから、他人がなんて言おうと、気持ちの持ちよう次第ちゃう」



「やっぱ聡、大人やわまだ時間早いし、カラオケ行こ」



「ええで今日はとことん付き合ったるわ」



三ノ宮駅近くに戻ると、近くのカラオケボックスに入る。

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