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ブルースカイ

第14章 明美

初めは大人しく歌っていたが、飲み放題で悪酔いしたのか、変なテンションになる



1つの歌を2画面ごとを交互で歌い、最後のフレーズを歌った方が一気飲みという、フミお得意の宴会芸をやろうと言い出す明美



2人でやると、大して盛り上がりもせず、後が大変なのを知っているので、拒否する俺



「聡、とことん付き合う言うたやん」



「2人やと大して盛り上がらんし、カラオケボックスの酒、足取られるから、やるなら、岡本戻ってからにしようや」



「乗り悪いな」



明美はカシスソーダを一気に飲み干す。



「聡、まだまだ残ってるやん」



それって、不毛な一気やらなあかん方に持っていってるやんしゃーない一杯だけ付き合うか



俺もカシスソーダを一気に飲み干す。



「飲んだで、不毛やから、やめとこ」



構わず同じものを発注する明美。



苦笑する、俺。



結構、潰れた明美を三ノ宮からタクシーで送り届け、歩いて帰る。



まるで明美の保護者やなタバコをくわえながら、携帯の電源を入れる。

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