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ブルースカイ

第14章 明美

翌朝、麻理からの電源で起こされる。



「おはよう」



「おはよう。今何時?」



「今、7時やでほんまの寝起きなん?」



「ほんまの寝起き電話で起きたわ」



「起こしてごめんな」



「どうせ起きる時間やし、逆に助かったわ」



空いた右手でタバコを取り、くわえると火をつける。



「それならよかったわところで昨日、何してたん?」



やっぱそうくるやんな



「ちょっと友達と遊び行ってたら、電源切れてたん」



「怪しいわ」



「怪しくないて、やましいこと一切してないし」



やましいことしてないんは事実やし、話すとややこいから、これで押し切ろ



「むー、どうせそれ以上、言わへんのやろ」



「アハハ、わかってるやんやましいことないんは事実やし、弁解する必要性を感じへん」



「まあ、聡、そんなんあったら、バッサリと行くもんな信じるわ」



「電話代高くつくやろうし、40分にいつもの公園で待ち合わせしよか」



「わかった、あとでね」



返事を確認すると、電話を切る。

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