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ブルースカイ

第14章 明美

タバコを消して、伸びをすると立ち上がって、出かける準備を始める。



準備が終わるといつもの公園に向かう。



公園に着くと、麻理が駆け寄ってくる。ほんま、漫画みたいにパタパタ言いそうな勢いやな



「聡、おはよう」



「おはようちょい遅れたかな」



「時間ぴったりや」



麻理は俺の手をとり、自転車を停めているベンチへといざなう。



2人、ベンチに座り、他愛もない話。



そんなこんなで時間になり、麻理を学校まで送り、俺も学校に向かう。



学校まで坂道を登る。何人もの学生とすれ違う。



楽しそうにおしゃべりしながら、学校に向かう学生達、手を繋いだカップル、みな、それぞれの事情を抱えて生きている。



自分にしかわからない、それぞれの都合。悩みなさそうに見えんねんけど、俺らもこう見えてんやろうな



そんなことを考えながら、学校にたどり着いた。



いつものように喫煙所に行き、タバコに火をつける。

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