無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

今とは時代背景が違い、また地域差もあるので、少し説明が必要だと思うので、話を脇道に反らす。



俺の中学高校時代はヤンキーから、渋谷にたまったチーマーへの転換期に入り、チーマーから分派したカラーギャングが生まれた時期だった。個人の不良という概念があまりなかった。



パンク系やストリート系ファッションを好むのがチーマー、ヒップホップ系ファッションを好み、チームでお揃いの同じ色を使うのがカラーギャングというのが、俺の周りの分類だったが、正式な定義は知らない。



また、パーティー券を捌いたり、おしゃれにこだわったり、チーム同士は集団での乱闘や、闇討ちを行ったり、暴走行為を行ったりしない点でヤンキーや、暴走族とは違った存在だった。



そういう分類でマサはチーマーだった。マサのチームは20人くらいだったが、良好な関係にある他のチームを含め、神戸大阪で100人近く動員できる、ちょっとした存在だった。



ただマサには計画性や、先見性、人脈、交渉力といった社会性に欠けていたため、フミや、俺の助力がないと勢力の維持は難しい状態だった。



話を本題に戻す。