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ブルースカイ

第14章 明美

フミが詩を見ている間、俺は暇をもて余して、教室を見渡す。講師はしゃべったり、ホワイトボードに書き込んでいたりしていた。



学生は俺らのように筆談したり、携帯をいじっていたり、真面目にノートを取ったり、出欠が終わり、帰った奴など、様子も様々だった。



平和やなマサとか山さんとか会わんやったら、フミと平和でアホな学生生活送ってたんやろうなしみじみとそんなことを考えながら、視線をフミに戻す。



フミは詞の添削を始めていた。



特にすることのない俺は携帯を見る。マサと麻理からメールが入っていた。



マサはどうせろくでもない内容やろうし、麻理のから見よ



麻理からは土曜日のデート楽しみというメールだったので、待ち合わせはいつものとこに10時集合と返しておく。



マサのメール見たくないわ



フミをちらっと見るが、まだ詞の添削をやっていた。



諦めてマサのメールを開く。



内容を見てため息をつく。見なけりゃよかった



内容は予想通り厄介事で、よそのチームと揉めてて助けを求める内容だった。

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